ブラジルグラフィックデザインビエンナーレ
- 2009.05.28 01:01 AM
なんとも横文字が多い展覧会ですが、、、まぁ当然か。
先々週になってしまいましたが、行ってきましたブラジルグラフィックデザインビエンナーレ最終日。
ブラジルグラフィックデザイン協会(ADG Brasil)主催のこのビエンナーレ、今回で9回目だそうです。
>今回のテーマは「デザインの解剖」。・・・佐藤卓さんじゃありません。
(そういえば、佐藤さんも以前サンパウロの国際協力基金で個展をやられていましたね。)
1240通の応募の中から283点が選ばれて展示されていました。

グラフィックといってもいわゆる紙媒体からパッケージ、洋服まであらゆるジャンルのものがあって、
日本で言うところのADCやTDCなんかの広告賞という感じでしょうか。
その中でも印象に残ったのがこれ。

"Arroz da Festa(パーティの米粒)"というケータリングを行うブランドのトータルデザインです。
お店の名前が名前だけに、日本人にはなんとも馴染みやすいデザインです。
それもそのはずで、お米一粒一粒が様々な形で混ざり合って、色々な模様を作っているのです。

POPから包装用袋、エプロン、さらには搬送用の車体まで徹底して"米粒"です。
ここまで見せられると、実際に茶碗の中で米粒で遊んでみたくなります。

展示も面白かったのですが、実は、会場となったCentro Cultural Sao Paulo(以下、CCSP)という文化施設の建築が素晴らしくて、もう作品どころじゃなくなってしまいました。
グラフィックを楽しみにされてた方、以下にちょっと気になったデザイナーのリンクを貼っておきます。

この建物が建てられたのが1982年。
1977年にパリで完成し、世界中で批評の的となったあのポンピドゥーセンター
(設計:レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース)を模範として作られたということです。
こんなところでもブラジル建築はフランスに強く影響されていますね。

ポンピドゥーセンターはあのチューブ状のエスカレーターや配管などをあえて見せることで
それまでの建築と設備の関係を変えてしまった前衛的な建築でしたが、
CCSPは鉄骨とRCを組み合わせた当時としては複雑な形状の建物であるものの、
それ以上に、図書館、劇場、映画館、コンサート会場、アトリエ、さらには展覧会スペースというように、
当時としては画期的な複合文化施設をつくったことに意義がありました。

当時の技術力でこれだけスパンを取って無柱空間を作ったのは、ある意味賭けだったのはないでしょうか。
天井と屋根がやさしく波打っていて気持ちがいいです。
蛍光灯むき出しでところどころ切れているのが時代を感じさせますが、それも愛嬌。

柱もこんな感じで凝ってます。ちゃんと溶接してますのでご心配なく。
それにしてもこの形、割いて食べるチーズにSaudadeです。

屋上に出ると前面芝生が敷かれていて、めちゃくちゃ気持ちがいいです。大通りに面しているので視界が抜けて大都会の中にスッポリ空いた穴のようです。
基本的にこの屋上の奥の方に一人で行くのはNG。奥はカップルだらけです。僕は構わずカメラ小僧やってましたが。
もちろん、彼らも構わず色々やってくれました。昼間からあんなことやこんなことも。ここには載せられません。

でも、中にはこんな健康的な青年もいました。いいんです、自由でここは。

そうこうしている間に、図書館が閉館時間になってしまいました。
写真にはあまり写っていませんが、辺りは勉強しているのか友達たちとぺちゃくちゃおしゃべりしに来ているのかよくわからない学生と、コーヒー飲みながら読書されている年配の方がたくさん。
築30年近いというのに、ここまで使われ続けている施設って単純にスゴイです。建物自体は老朽化が進んでいて古めかしいですが、一方で建物が活き活きしていて、新築の建築では決して醸し出せない雰囲気がそこにはありました。
CCSPを設計したのはEurico Prado Lopes氏とLuiz Telles氏ですが、本当に建築家冥利に尽きる建物ですね。
そういえば、ここで男をゲットしたというブラジル人の女の子の話によれば、
ここは学生の間では有名な出会いの場らしいでス。
なるほど。30年間人々に使い続けられるにはそれなりの理由があったんですね。
さーて、次回はカメラを置いてくるかな。。
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Comments:6
- chisa 2009.05.28 10:36 AM
ブラジルのグラフィック、パワーがありますね。
色合いも構成も枠にとらわれず、自由な感じが良いです!
見ていて楽しくなりますねぇ。いいなぁ。大きな曲線。
空気の流れがダイナミックで、地球の大きさを感じます。
素敵です!
- kawai 2009.05.28 09:30 PM
米粒は主食ですから(笑
建築の方も魅力的ですね。
長く愛されるものの共通な部分って、『ひとに近い』と思うのです。
機能的なことだけじゃなく。
僕も、屋上に行ってみたい(笑-
Hayatao
2009.05.31 10:25 PM
>chisaさん
こっちのグラフィックはほんと国民性がよく現れているというか、
奔放なものが多いですね。
もちろん世界の流行を上手に取り入れたものも多いですけどね。言われてみれば、曲線ってたしかに地球を感じますねー
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Hayatao
2009.05.31 10:55 PM
>kawaiさん
こちらでもお米はよく食べますよ。笑日本の場合、公共施設で30年も建てば人が来なくなり、
建物も老朽化が進んで、そろそろ建て替えましょうかという話が
出てきますが、こっちはそんな話全くないですね。笑
バリバリ現役です。居心地がほんにいいです- Asumi 2009.11.01 01:43 PM
ハヤトさん、覚えていらっしゃいますか?2009年の7月までサンパウロにいて、一度事務所にお邪魔して営業させていただいた明日美です。カポエイラの話をしたりSescで一度偶然お会いしたり。覚えていらっしゃったら幸いです^^ブログいつも楽しく拝見しております。私は今日本に帰国して丸3カ月が経ちました。来年春ころにそちらに戻ることを目標にやっています。
このセントロクウトゥラウ。超思い出の場所です。ニッパクの研修中も大活用でした。先日後藤の良チン(アッシュペーの)と会ってはやとさんのお話してたばかりだったのでついメッセージ。
ちなみに、写真の中の自由な感じの青年はどうやら私トモダチ・・・(笑)。サンパウロは狭いですね(笑)。
ではまたステキなブログ拝見しにきまーす!お仕事がんばってくださいーー^^- hayatao 2009.11.04 08:10 AM
>Asumiちゃん
コメントありがとう!もちろん覚えてるよ。笑
もう帰国して3ヶ月も経つんだねー早いもんだ。
centro culturalは週末はほんとすごい人だよね。
さすが出会いの場所。笑。
あんなにみんなに使われている公共施設って日本には絶対にない。
あの爽やかなギター弾きの青年、まさかお友達だったとは!
話しかければよかった。。。良太と知り合いだったんだね!奴にもよろしく!!
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